福寿草　第70話

福寿草
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福寿草　第70話

本当にユラが恐い！
ギョンスクが回復して記憶も戻って、何もかもヨナに話しているところを病室の外で立ち聞きしてた。
普通そこまで聞いたら、もう逃げられないと思って罪を償うしかないと思うのに、さすがユラは考え方が違う。
娘を装ったユラが病院に電話して、少しだけ病院の外に出てくるようにギョンスクに伝えてもらったよ。
電話があったからって言って、回復したての患者を一人で外に出すのはどうなの？
結局、ユラに無理やり車に押し込まれて連れ去られちゃったよ。
これと同じことが前にもあったよね。

恐くなって必死に車から降りて走り出すギョンスクが可哀想だった。
悪魔のような顔をしたユラが追いかけるのよ。
更に逃げるギョンスクは崖の上でしゃがみ込んじゃって、そのまま崖から落とされるのかと思ったら、そんなに単純ではなくて崖からら落ちそうになったユラの手をギョンスクが掴んでた。

やっとのことで引きあげたのに、今度はギョンスクが海の中に落ちちゃったのよ。
病み上がりであれだけユラを持ち上げることが奇跡に近い。
反動で自分が落ちてしまうのは分る気がする。
ここで電話の電池を抜いてギョンスクの助けを呼ばなかったユラは大悪魔になった。

翌朝は普通に出勤するために何も知らないって自己暗示をかけてた。
本当にすごい人だよ。
でも、ギョンスクの話をガンウクも聞いていたから、ユラに何気にギョンスクのことを話すんだけどシラを切るユラ。

ヨナとガンウクでギョンスクを捜したけど見つからず、警察にも届けて病院にかけるのに使った公衆電話の指紋調査と防犯カメラの映像の確認を依頼してた。
もう、昔のヨナではないから、躊躇することは全くなかった。

ユラはこの危機をどうやって逃れるつもりなんだろう。
何でも人のせいにして、自分は悪くないって言い聞かせるというか、思い込んでるユラの自分勝手さに呆れちゃう。

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