スンミは優しい子だから、お母さんの嘘で固めた真実に耐えられない雰囲気だった。
何しろウンソンのお父さんが生きていて家に訪ねて来たんだから、喜んでウンソンに教えるところなのにさ。お母さんとお義父さんの会話から、ウンソンのことで嘘をついていることが分って、どうしたらいいかスンミは困ってたよ。
元々、家のことをウンソンに話すところだったのに、これで何も言えなくなりそうな気がする。お母さんと口裏を合わせないわけにはいかない。
結局、ウンソンからのメールを待ちわびているお父さんに、ウンソンになり済ましたスンミが生きていた父親に恨むメールを送っていたよ。
親子そろってひどいわ。
ファンのお母さんは工場で働くことを辞めて家事をすることを選んだよ。
家事は工場より楽だって思っていたらしい。
でも、朝早くから朝ごはんの盛り付けから始まって、後で洗濯や掃除をするって聞かされて、今にも倒れそうだったよ。
お母さんも面白いけど、ファンは今まで人に謝ったことがないらしいよ。
お店でお客のシャツにキムチの汁が飛んだ時も、謝らず「クリーニング代を出す」ってすぐに言ってたよ。
ウンソンに謝れないのか聞かれて、叱られても聞きながしていたから誰にも謝ったことがないって言ってたよ。凄い家庭環境だわ。
思った事をはっきり言うウンソンに反撃できないファンが面白い。
ウンソンが急に工場勤務になったことで社員でお茶をした時に、みんなが会社に感謝している話を聞いて、ファンはお祖母さんや会社に対して考えを変えるかな?
いくらファンでも何かを感じてると思うよ。
初給料でウンソンが感謝をこめて作った食事や、安くても心がこもったプレゼントをファンは何も言わず見ていたし、食事も「まあまあだな」って言ってたよ。
少しずつだけど変わってきてる。
でも、お店に残されたファンは、働くウンソンの姿を思い出してボーっとしてたり、お客の靴を足でけって整理しようとしたりしていたのよ。
だから、「接客できないなら工場に行くように」って言われちゃった。
ウンソンはファンと離れて解放感に浸っていたのにね~。
「ウンソンのことを全部包み込んでくれるジュンセがいい!」なんて思って観ていたら、ウヌが見つかったっていう電話が!
ジュンセと一緒に施設に行ってみると、ウヌはピアノ教室に行ったきり帰らなかったのよ。
ちょうど教室を辞めるっていう時でピアノを運んでいたからね。
ピアノと一緒にトラックに乗りこんじゃったのよ。いったい着いた所はどこなのかしら?
そして、スンミのお母さんがウヌを施設の前に置き去りにしたって確信したウンソンだったわ。
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