セビョクからの移植を受けて、ホセのお母さんは元気になって1ヶ月後に退院したわ。
入院中から嫌な予感があったらしい。
まず、移植してくれたのは妹だと思っているから、会いに来ないのはおかしいし、血液型がA型なのにO型の血液を輸血してたこと。「妹はO型だったよ」なんて言葉をすんなり信じるのもどうかと思うけど。
そして、自宅に戻ってすぐに妹に電話をしたけど、歯切れが悪い会話だった。
そのうえ、血液型がA型だって当たり前のように話してた。
いくらなんでも、ここまでくればセビョクが提供者だって分るでしょう。
予想通りホセのお母さんは、セビョクの血が自分の身体に流れていることが我慢できないらしい。いい加減に話すのも辛くなったお父さんは、話しても無駄だって言って出て言っちゃうし、今までの経過を知りたくてすぐに病院に向かったお母さんだったわ。
病院では、かなり具合が悪くなったミオクが先生に命を助けて欲しいってしがみついていたのよ。そんな姿を想像もしていなかったから、ホセのお母さんはかなり驚いてた。
そして、ミオクの病気やセビョクが実母より義母に移植したことを聞かされたのよね。
ホセのお母さんも辛いと思うよ。同じ病気で苦しむミオクがいるのに自分に移植したことを聞かされて...。
それにしても、ミオクの身体は相当悪そう。
こんな時に会社の臨時株主総会が開かれるらしい。
ホセのお父さんの追放?なのかしら。
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